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楽々毎日百円投資術!
こんにちは!
ug(ゆーじ)です。
長期保有において重要な配当についても考えてみましょう。
「老後資金の投資先としてアメリカ株高配当株をお教えしますよ」
というネット広告をよく見かけます。
アメリカ株は年4回配当という企業が多く、老後資金を得られる資産株として保有するアメリカ人が多いのは本当です。ですが高い授業料を払って教わるのではなく、自分で調べた方が経済全体の勉強になります。
前回は時価総額21~30位において一配当の高いAT&T、ファイザー、そしてメルクを比較することで、配当重視で企業を選ぶ際に注意する点について考えてみました。
今回は31~40位です。
尚、配当額は2020年現在、株価は2020年11月27日終値に統一しております。
31~40位は全ての企業が配当を出しています。世界トップ10企業を狙うのも悪くはありませんが、こういう企業の株を長く保有することで安定した利回りを得ることは、投資をする上で選択肢の一つとして考えてみても良いですよね。さて、皆さん37位のエクソンモービル、8%を超える配当利回りの高さに驚きますよね。では昨日と同じで、配当原資となる一株利益を見てみましょう。
エクソンモービルの場合一株当たりの配当が3ドル48セントです。では配当支払いの原資となる、利益を株数で割った一株利益はどうでしょうか。表にはありませんが0ドル60.43セントです。(2020年実績)これは配当はほぼ持ち出しだということですね。今後いつまで配当を受け取れるのかと心配になる状況であることは間違いないと思います。ではここ数年の配当と純利益を見てみましょう。
- 2017年12月期 配当 3ドル06セント 純利益 約197億ドル
- 2018年12月期 配当 3ドル23セント 純利益 約208億ドル
- 2019年12月期 配当 3ドル43セント 純利益 約143億ドル
- 2020年12月期 配当 3ドル48セント 純損失 約‐57億ドル
安定した配当額に、出来るだけ利益を株主に還元したいという経営者の意向がうかがえます。エクソンモービルは長い歴史を持ち、その間大きな利益を上げてきました。よって社内留保も今のところ潤沢です。今後も配当の維持に力を入れ続ける可能性は高いと思われます。尚、2021年予想純利益は約48億ドルで、ここには化学製品の売り上げが貢献するとの発表がなされています。原油は燃料としてだけ利用されるわけではなく、石油化学製品の原料としての利用も割合的に大きいです。エクソンモービルを代表とする今の石油メジャーにとって化学製品は、利益に占める比重が高くなっております。前回は2020年単年度で利益と配当の関係を見ましたが、実際はもっと長い期間の経営状況をみる必要があることをご理解いただけたでしょうか。
2020年春に原油価格が一時的にマイナスをつけたように現在石油メジャーは厳しい環境に置かれています。エクソンモービルの単年度赤字もこれに起因しております。世界人類が再生可能でクリーンと称するエネルギーを石油より人類によって良い物と考えていることが原油価格下落の一因です。これが本当なのかどうかをこれからの投資家は考えていく必要があるのです。クリーンエネルギーには水力、太陽光、風力などがありますが、水力を除いて安定的に供給できる発電方法はありません。そして水力では現在世界が必要としている電力を賄うことはできそうにありませんね。そこで出てくるのが原子力発電です。現在のところ再生可能エネルギーやクリーンエネルギーで安定的は電力を生み出すには、原子力で一定の電力を発電する必要があることが判っています。
現在、石油を中心とする化石燃料で発電する時に、空気を汚す物質はほとんどでなくなりました。これは日本を含めた化学系企業の技術革新が大きく貢献しています。発電時に出るのはほぼ二酸化炭素のみ、そして、二酸化炭素は植物によって炭水化物に固定される。つまり70億人という人口を飢えさせないためには二酸化炭素をある程度発生させる必要があるとも言えます。対して、再生可能エネルギーには、火力発電以上の面積が必要になり、酸素を供給してくれる森林を減らす必要も出てきそうです。安定供給のために原子力の利用も考えなければなりません。当然ですが、放射性廃棄物の処理が問題になってくるでしょう。果たして化石燃料による発電より再生可能エネルギーの方が本当に環境に与える負荷が少ないのかどうか、もう一度検証する必要を感じるのは私だけでしょうか。もし石油の方が環境負担が少ないとなれば石油メジャーの復権となります。そうなると例え割合は少なくても、ある程度石油エネルギー系企業への投資も考えたくなるのは私だけではないでしょう。2021年以降の利益再上昇が楽しみですね。
今回エクソンモービルを企業の一例として取り上げてみました。このように調べていくことで、長期に渡って安定的に配当を受け取れる企業を見つけることができます。ぜひ挑戦してみてくださいね。
※時価総額の順位はその時々の株価により変化します。
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参考までに各企業を取り上げた記事へのリンクを貼っておきます。気になる企業がありましたらご覧ください。そして、株を実際に買う前に今回の記事でしているような考察をすることが希望の利回りを得られる企業を見つける上において重要です。
31.アボットラボ
32.ナイキ
33.オラクル
34.シスコ
35.サーモフィッシャーサイエンティフィック
36.アッヴィ
37.エクソンモービル
38.マクドナルド
39.コストコ
40.アクセンチュア
S&P500投資信託を買うということは、このような企業の株主になるということです。もちろん配当も金額に相当する分の投資信託として、あるいは実際に配当として支給されます。嬉しいですね。
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次回は41~50位を取り上げます。
1~10位の企業が気になる方はこちらから。
11~20位の企業が気になる方はこちらから。
21~30位の企業が気になる方はこちらから。
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時価総額31~40位企業配当
(投資は自己責任で)
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