気になる株調査(日本たばこ産業)2
(引用数値は2020年7月3日午後3時のものとする)
楽々毎日百円投資!
こんにちは!
ug(ゆーじ)です。
たばこ産業ですから事業の中心はたばこです。日本では喫煙者人口が減っていますので今後の収益について懸念を持つ方もいらっしゃると思います。事業内容をもう少し掘り下げます。事業比率を見てみましょう。国内たばこ28海外たばこ60客4加工食品7です(端数は除く)。国内よりも海外での事業展開が中心になっているのがわかります。国内人口減ですが、世界人口は相変わらず増加しているので心配はないようです。気になるのは、2020円2月末から始まった不景気でたばこの売り上げが減るかどうかでしょう。過去のデータからすると、不景気がたばこの売り上げに影響を与えることはあまりないようです。私の周りをみても、不景気以後たばこをやめたという人は皆無ですね。
ネットで見かけるこの会社の1番の心配事は1株利益と配当のバランスのようです。その点について見てみましょう。1株利益195.9円、予想1株配当154円。これで見ると事業で得た利益の79%程度を株主に還元するようですね。日本たばこ産業はその他にも1年・100株以上株を保有し続ける株主には、自社商品を持株数にあわせて配布してくれます(たばこではありません)。その費用も含めると利益に占める株主還元額は更に大きくなり、来期事業への投資が可能なのか、気になるところですね。そんなに株主に戻してしまって今後の事業への投資は大丈夫なのかと疑問を持つのも当然ですね。実際、これだけ高い割合で株主に利益還元する会社は日本でも少数です。では、会社に残る利益を見てみましょう。
発行済株式数20億株×195.9円(1株利益)=3,918億円
発行済株式数20億株のうち、2億株強が自社保有ですので配当不要。支払われる配当は、
154円×18億株=2,592億円
差引1,326億円
どうでしょうか。素晴らしい株主還元をしつつ、次の事業に使えるお金が今年の利益からのものだけでも1,000億円以上あることになります。現在日本たばこ産業の主な事業は海外たばこ事業の買収(M&A)です。新興国、発展途上国のたばこ事業でしたら充分に買付可能です。そして、先進国以外の国ではたばこ産業は相変わらず伸びているのですね。一つ懸念材料があるとすれば為替の変動ですね。現在、事業の約6割が海外のものになっているので、円高になると見た目上利益が減って見えます。このところ、株価が右肩下がりなのですが、投資家がその辺りを嫌ってのことと思われます。ですが俯瞰してみてみましょう。円高になるということは海外に持っている資産や利益が円換算で減るということ。これは事業にとってマイナス要素ですよね。逆に、これから買収する際に使う円が少なくて済むということにもなりますね。これはプラス要素となります。人口減少社会である日本の状況を考えると、例え見かけ上利益が減る場合があったとしても、海外のたばこ会社を多く保有することは会社の拡大が続くということのように私は考えます。
私自身はたばこを吸いません。ですが、たばこを吸う方の様子を見ていると「たばこが世の中から無くなったら喧嘩が増えそうだなと考えてしまいます。言ってしまうと、たばこ産業は世界平和に貢献しているとすら感じております。
もし売買・配当利益に対して所得税がかからないNISAを利用できるのであれば、年率7.75%で運用できることになります。そして、半年に1度受けることができる配当を次の資産運用に回すことができるのならば、10年以内に当初の倍に資産が増えることになりますね。尚、単位未満株制度もあるものの、優待をもらいたいならば100株単位で購入する必要があります。現在の株価は1,986.5円ですので、必要な資金は198,650円となります。20万円程度の資金があれば年7%以上の高利率で資産運用ができることになりますね。
株購入の対象として日本たばこ産業を考えてみても良いのではないかと考える次第です。
注意すべき点が1つあります。株価は常に上下していますから、買った時より値段が下がる時があります。長い年月で考えれば配当等で利益が出るものですが、もし下がった時に売ってしまえば資産は下がることになります。値下がりに耐えられなくてすぐ売ってしまうタイプの方はそもそも長期投資を止めた方が賢明です。
尚、今回は株式購入についてお話ししておりますが、このブログの趣旨はあくまで毎日少額定額で投資信託を買付ける楽々毎日百円投資術となります。
※日本たばこ産業は2021年2月にこれまでの配当維持からの方針転換を発表しております。具体的には利益の75%を目安に配当として株主に還元するとのことです。これにより増益の際は増配、減益時は減配となります。2021年12月期は減配予想となっております。
↑手数料無料で日本たばこ産業株買えます↑
次回、気になる株調査第2弾です。
楽々毎日百円投資術を始めたい方は「即、実行!」へ。
どんな投資術なのか最初の記事から読みたい方は「一番最初の記事に行く」へ。
気になる株調査(日本たばこ産業)2
(投資は自己責任で)
スポンサーリンク
コメント