メドトロニックーきっかけは停電

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こんにちは!

ug(ゆーじ)です。

きっかけは停電でした。それまで心臓ペースメーカーはAC電源が使われていました。ミネソタ州ツインシティーズで起きた停電により小児患者が死亡しました。若き外科医が当時の機器の問題点について相談したのがメドトロニック創業者の一人である故アール・バッケン氏でした。それを受けて、1950年代終盤に同社は世界で最初の電池式体外型ペースメーカーを製作しました。そして植え込み型のものが発明されて1960年に患者さんに植え込まれると、発明者とライセンス契約を交わし、独占製造販売する権利を得ました。こうしてメドトロニックの事業は電気で動く医療機器に大きく進み始めたのです。

アメリカ株式指標S&P500、時価増額第45位のメドトロニックを取り上げます。

※時価総額の順位はその時々の株価により変化します。

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メドトロニック(Medtronic Public Limited Company)

株価103.56ドル(2020年11月6日20:04)

時価総額:約1,392億ドル

私自身が医療系物流勤務経験を持つため、医療系企業のホームページは良く見ております。多くの医療系企業が医療関係者・医療機器ディーラーに対してのみホームページを作っているのに対して、メドトロニックは「患者さん・一般の方へ」として多くのスペースを割いております。医療機器メーカーとしてどちらを向いているのかがホームページを見るだけで良くわかります。この企業は患者さんを第一に考えているようです。

同社は世界160ヵ国以上で医療機関と患者さん向けに製品を提供しています。事業は主に4つの部門に分かれています。

  • 心臓から始まり冠動脈・大動脈・抹消血管までを扱う心臓・血管系部門
  • 手術に関する問題解決と患者監視・回復機器を扱う最小侵襲技術部門(最小限の切開による術式の意)
  • 神経系を扱う修復療法部門
  • インスリン管理・糖尿病における問題解決と治療を扱う糖尿病部門

他にも脳神経・耳鼻咽喉・大腸肛門・脊髄脊椎など、事業は多岐に渡っております。

ここで同社が掲げる6つのミッションをご紹介します。(メドトロニックのホームページより)

OUR MISSION -私たちの使命-

  1. 私たちは生体工学技術を応用し、人々の痛みをやわらげ、健康を回復し、生命を延ばす医療機器の研究開発、製造、販売を通して人類の福祉に貢献します。
  2. 私たちの強みと能力を最大限に発揮できる生体工学技術の分野での発展に注力します。そのための人材と設備の結集、教育と知識の融合をはかります。私たち独自の価値ある貢献ができない分野には参入しません。
  3. 私たちは製品の品質と信頼性の向上に全力を注ぎます。そして、献身、誠実、高潔、奉仕を忘れず、社会の模範となるように努力します。
  4. 私たちは適正な利益を得ることにより、社会的責務の遂行、業績の向上、企業目標の達成をはかります。
  5. 私たちは社員一人一人の価値が認められるよう雇用制度を確立し、業務の遂行に各人が満足し、安定した雇用と公平な昇進が与えられ、会社発展の喜びを分かちあえるような環境づくりをします。
  6. 私たちは企業として、社会の良き一員であり続けるよう努力します。

この企業の本質は創業者の一人であり、CEOとして長くこの企業を牽引してきた故アール・バッケン氏の言葉に如実に表れています。

「私たちは世界最大の医療機器メーカーを目指して創業したのではありません。患者さんの生活にできるだけ長く良い変化をもたらしたい、ただひたすらそれだけを願っていました。」

S&P500投資信託を買うということは、メドトロニックの株主になるということです。

参考

21夏S&P500第50位メドトロニック(MDT)

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次回はS&P500採用企業初の物流業を取り上げます。

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